私は、メルボルンはSpotswoodという町にある、Spotswood Primary Schoolで、Teaching Assistantとしてインターンシップ生としてお世話になりました。最初の一週間はPrepという4〜6歳の最小学年のクラスに参加しました。仕事内容は主に子供たちの授業サポートです。まだ幼い子供たちの方が英語での会話も易しいだろうと思っていた私は、初回の授業で唖然としてしまいました。彼らの英語のほうがわからないのです!滑舌が悪いので聞き取れない上に、大人のように気を遣わないので、容赦なくガ〜ッと話してくるのです!私の英語も彼らに通じず、お互いに言葉ではなく、ボディランゲージを使った、体当たりのような会話となりました。
最初は一目で彼らの愛らしさに「かわい〜!」と、ただ、ただ笑顔で接し、近い目線になるようにと、先生の話を聞くときも彼らの横に座って授業に参加するようにしていました。Teaching Assistantとして子供たちの授業をサポートするときも、笑顔で教えていました。子供たちとコミュニケーションをとるには、一緒に遊ぶのが一番の方法だと思っていたので、休み時間や昼休みにもなるべく子供たちと校庭のアスレチックで遊ぶようにしましたでもそれが自分の立場を追い詰めていく結果になったと気づいたのはInternshipが2週間目にはいったころです。その頃、私は少しずつ“教師"という仕事の難しさを実感し始めていました。言葉やコミュニケーション法はもちろん、オーストラリアにいる1ヵ月大きな課題でしたし、オーストラリアの教師としてしてはいけないこと、しなければならないことなども学びました。それらのなかで一番困難だったのは、子供との境界線を確保することです。上記のように、常に子供たちと同じ目線で接していた私を、はじめの一週間で子供たちは“先生"ではなく、“友達"とみなしていました。校庭で遊ぶときも、冗談まじりにたたく、ける、服を引っ張る。とりあえず気を引くためにあらゆる手段を使ってきました。どんなに“Stop it!"と注意しても、“友達"に注意されてやめるような子供たちだったら、私は本当にまったくの悩みなしでこのInternshipを終えることとなったと思います。
そんな私と子供たちの様子を見て、校長先生は私にこうアドバイスしてくださいました。「子供たちはあなたをRespectしなくてはならない。そのためには、少し子供と距離を置くことが必要です」と。「このままではいけない、私はここに単に子供たちの遊び相手としてきたのではない」と思い、その言葉に従って少しずつ行動を改めるようにしていきました。まずは、授業中も、子供たちがカーペットの上に座っているときは、私はほかの先生方と同じようにイスや机の上に座り、休み時間も校庭で子供たちと遊ぶのではなく、Teacher’s Roomで時間をつぶすようにしました。子供たちがいけないことをしたら、笑って注意するのでなく真剣な顔で“No"と言いました。Noだけでなく、なぜダメなのかを、未熟な英語で一生懸命説明しました。すると、3週間目にはいるころには確実にける、ぶつ、引っ張るなどの行為は減りました(そうなるには先生方の協力が大きかったからなのですが・・・)
一言でいってしまえば、学校での3週間は本当に「楽しかった」。しかし、子供たちと学校で接するには、教師としての自分は、ただ仲良くするだけではだめなのだ。教師と児童の間には常に境界線が必要で、その関係が教育には必要なのだとこの体験でひしひしと感じました。そして子供と接する時には、「なぜ」に答えられるだけの言葉の能力も必要なのだということも実感しました。ただNoといわれただけでは納得できないのはどこの国の子供でも一緒だと思います。「楽しい」だけでは終わらない、「考える」・「観察する」力をつけたような気がします。次の目標は英語の向上!そしてこの体験で少しできた自信で、教育だけでなく、もう一つ興味のある、海外でのボランティアにも挑戦してみようと思っています!